主な作曲者であるTuomasは、 Metallica、 Pantera、 Stratovariusなどのヘヴィ・メタルを好む一方で、 Hans Zimmer、 Vangelis、 喜多郎のようなニューエイジ・ミュージックや映画音楽を敬愛しています。 この全く異なるふたつの音楽性を巧みに組み合わせたスケールの大きいサウンドが、 バンドとしての重要なバックグラウンドでありベースとなっています。
さらに音楽性を独自のものにしたのはTarjaの歌で、 正式なクラシックを学んだ成果を生かし、ダイナミックに オペラティックに歌い上げていくスタイルはバンドの大きな個性となりました。 もちろんメタルにオペラを乗せただけでは反発し合うだけですが、 Tarjaは試行錯誤しながら歌い方を変え、 Tuomasは彼女の歌声を生かす曲を作り、 これによりオペラティック・メタルの先駆者として成功を収めました。
その後はTarjaの歌声の可能性を生かすべく、 クラシック声楽に捕らわれない様々な歌を発表しますが、 最終的にTarjaはバンドを離れることになります。 現在は新しいボーカリストAnetteを迎え、 ロック的な歌唱で新しい局面を切り開こうとしています。
今もメタリックでタイトなリズムと大規模で物語性のあるサウンドトラック的なオーケストレーションの組み合わせは変わらず、 大きな個性として重要なものになっています。 ちなみにTuomasはNightwishの音楽性をシンフォニック・ヘヴィ・メタルと捉えています。